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熊対策の電気柵を設置してきました

静岡のある地域で熊の出没情報が入りました。
ちょうどその地域で養蜂場を営むお客様から「至急対策してほしい」とご相談をいただき、現場に向かいました。

熊対策の場合は、通常のイノシシやシカ対策とは異なり「2重張り」が基本です
内側に4段の電気柵を張り、その外側を約30cm離して1段張ることで、熊がより電線に触れやすくなります。

さらに重要なポイントは、できるだけ強力な本器を使用すること。
養蜂場のように熊の執着心が強くなりやすい場所では、特に高出力タイプが必要になります。

今回使用した本器は、末松電子製作所の「ゲッターエースSP」にソーラーパネルを組み合わせた仕様です。
現場は狭く、電気柵線の総延長は300mもない場所でしたが、最大約5000mまで対応できる強力モデルを設置しました。

試運転で電圧を測定したところ、2段階切り替えのうち、強力で9,400V、超強力で9,999V(MAX)と非常に高い数値が出ていました。

一般的にイノシシなどを電気柵で対策する場合は、4,000V以上を維持できれば良好とされています。
それと比較すると、9,000V以上という数値がいかに強力かお分かりいただけると思います。

熊被害を防ぐために、農家さんも必死です。
この電気柵で、なんとか被害が抑えられることを願っています。

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