お客様から乗用茶刈機がひっくり返ったからすぐに来てほしいと連絡がありました。
現場に到着して、まずは、怪我等がなかったことに胸を撫で下ろしました。
こういった乗用タイプの農機の横転事故で命を落とすこともあります。
注意を払っていても起こるアクシデントにいかに対応できるかを考えさせられます。
さて、700㎏のチルホールでどの位置を引っ張るかが重要なのですが、何か土台となる場所がどこにもありません。
近くの電柱は方向が違うため、まずはお茶の木を土台代わりに引っ張ってみたのですが、お茶の木が根こそぎ抜けてしまいました。
位置を変えて何度か試しましたがすべて同じ結果でした。
途方に暮れながら、でも諦めるわけにはいかず、ふと山の上を見ると竹藪がありました。用意したチルホールのワイヤーの長さは30メートル。一か八か、竹藪の一番近い竹の根元までワイヤーを伸ばすと長さもドンピシャだったため、そこに縛り付けて引っ張ったら大成功でした!
横転の際にこぼれた油圧作動油とエンジンオイルを補充してエンジン始動良好!
一件落着でした。
我々の仕事は農機具を販売、修理するだけでなく、こうした現場でのアクシデントの手助けも数多くあります。毎回その場で考えながら臨機応変に対応していきます。
今回も良い経験になりました。