「お預かりしたまさお君、治りましたよ。」
初めは何のことかさっぱり分かりませんでした。
カマタ機械に勤め始めのころ、社長とお客さんの会話を聞いて、「お孫さんのこと?」と、あまり気に留めていなかったのですが、ある日、その「まさお」君の正体が判明したのです。
「まさお」君とは、乗用の芝刈機だったのです。本名は「Hey MASAO」。
「まさお」君の出身は、農業機械製造の「筑水キャニコム」というメーカーで、そこの社長さんは、とてもユニークな商品名を付けることで有名なのだそうです。
「まさお」君シリーズの乗用草刈機「草刈機まさお」をはじめ、「男前刈清(おとこまえがりきよし)」、芝用草刈機「主役 芝耕作」、発電機搭載運搬車「伝導よしみ」、電動アシスト三輪車「三輪駆動静香」、そして海外向け商品では立ち乗り式大型草刈り車「ブッシュカッタージョージ」と、ここまで来るとダジャレというよりオヤジギャグ。。。なぜこのようなユニークなネーミングにするかというと、「農作業は過酷さ、時に危険が伴うもの。心身の負担を少しでも軽減できれば」という社長さんのコメントでした。
そのほかにも、ホンダの耕運機に「こまめ」「プチな」「サラダ」、落合刃物工業では、お茶の乗用摘採機に「ごろう」「ななこ」「まるこ」、農業機械には、なかなか面白いネーミングの機械が多いです。
株式会社アルミスの電動切り枝鋏「太枝切っ太郎」などなど、探せばたくさんありそうです。
農家さんにとって、農業機械は相棒ですからね。雨の日も風の日も、雨が全く降らない炎天下でも、太陽が出ない寒い日でも、過酷な作業をしている農家さんには頭が下がります。愛着が湧くようなネーミングの農業機械で、少しでも楽しく農作業ができるといいですね!